住信SBIネット銀行の外貨送金キャンペーン(2021年1月〜3月)で儲けた話
住信SBIネット銀行の外貨送金キャンペーンで儲ける方法について、私の体験談を紹介します。FXと外貨送金の知識が必要になりますが、準備さえしておけば確実に儲かる案件です。
住信SBIネット銀行 外貨送金キャンペーン(2021年1月〜3月)は儲かるキャンペーンか?
住信SBIネット銀行では2021年3月末まで外貨送金キャンペーンを行っています。他行から住信SBIネット銀行に外貨送金された金額に応じて現金をプレゼントするキャンペーンです。
具体的には、他行からの外貨送金額の合計に応じて次の金額がプレゼントされます。
対象送金額 | プレゼント金額 |
---|---|
1万通貨以上3万通貨未満 | 5,000円 |
3万通貨以上5万通貨未満 | 6,000円 |
5万通貨以上10万通貨未満 | 10,000円 |
10万通貨以上30万通貨未満 | 15,000円 |
30万通貨以上100万通貨未満 | 30,000円 |
100万通貨以上 | 100,000円 |
ただし、外貨を円転する際の為替手数料を住信SBIネット銀行に支払う必要があるので、見かけほど美味しいキャンペーンではありません。利益の理論値1は次のようになります。
対象送金額 | プレゼント金額 | 利益(理論値) |
---|---|---|
1万通貨以上3万通貨未満 | 5,000円 | 560円 |
3万通貨以上5万通貨未満 | 6,000円 | 680円 |
5万通貨以上10万通貨未満 | 10,000円 | 6,300円 |
10万通貨以上30万通貨未満 | 15,000円 | 9,100円 |
30万通貨以上100万通貨未満 | 30,000円 | 15,300円 |
100万通貨以上 | 100,000円 | 54,500円 |
送金額5万ドル以上に限定すれば2、手数料その他を引いてもまだ儲けが出るキャンペーンと言えるでしょう。
以下、手持ち外貨がない状況から為替リスクをヘッジしつつ儲ける方法を紹介します。
どうすれば安全確実に儲かるのか?
このキャンペーンの攻略にはマニアックな知識が必要になります。以下に私の行ったオペレーションを紹介します。
- FX会社2社で10万米ドルの両建てを同タイミングで行う
- 私の場合YJFXで10万ドル買い、LIGHT FXで10万ドル売り
- 買いポジションを取ったFX会社で現渡
- 現渡と外貨送金の手数料を考慮すると実質的にYJFX以外の選択肢はないと思います
- YJFXから新生銀行に外貨送金
- Goレミットを使って新生銀行から住信SBIネット銀行へ外貨送金
- 住信SBIネット銀行で米ドルを売却、同タイミングでFX会社の売ポジションも処分
FXで両建てポジションを作ることで為替リスクをヘッジしています。
上のオペレーションの詳細は過去の記事「YJFXから新生銀行に外貨送金してみた記録」「新生銀行Goレミットでソニー銀行に外貨送金してみた記録」も参考にしてください。
以上を駆使した結果の損益は以下の通りです。
内訳 | 損益 |
---|---|
YJFX 外貨送金手数料 | -1,500円 |
新生銀行 外貨送金手数料 | 0円 |
LIGHT FX 為替差損 (105.952 → 107.592) | -164,000円 |
LIGHT FX スワップポイント | -860円 |
住信SBIネット銀行 為替差益 (105.975 → 107.57) | 159,500円 |
キャンペーンプレゼント | 15,000円 |
合計 | 8,140円 |
今回の取引では現物10万ドルを買ったのとFXの証拠金とで1200万円程度が必要資金でした。この額を9日間拘束されましたので、年利34%換算ということになります3。年利換算する意味があるかはともかく、美味しいキャンペーンなのは間違いないでしょう。
ただし、これを実施する上での注意点がいくつかあります。順に説明していきます。
注意点1:過去の同キャンペーン参加者は対象外
※ 過去(2018年7月2日(月)~9月28日(金)、2019年1月4日(金)~3月29日(金)、2019年7月1日(月)~9月30日(月)、2020年1月14日(火)~3月31日(火))に実施した外貨まるっと移動キャンペーンの特典付与対象者および法人のお客さまは対象外です。
前回キャンペーンまではこんな制約ついてなかったんですけどねえ…
注意点2: 米ドル以外の通貨を選んではいけない
住信SBIネット銀行で円転するため、通貨の選択によっては為替手数料が高額になる点に注意してください。米ドル以外を選ぶとおそらく赤字になるはずです。
注意点3: YJFXから住信SBIネット銀行へは直接送金できない
YJFXから住信SBIネット銀行へは直接送金できません。YJFXでは銀行への外貨送金の際に中継銀行の指定ができないのですが、中継銀行なしで送金できるのはネット銀行の中では新生銀行くらいです。それもあって新生銀行を経由するわけです。
注意点4: 新生プラチナを獲得しておかないと利益が減る
新生銀行から住信SBIネット銀行への外貨送金手数料は通常2000円です。これを支払うようだと今回のキャンペーンの利益がその分減ってしまいます。
新生ステップアッププログラムで新生プラチナを獲得しておけば、この手数料を払わずに済みます。新生プラチナならGoレミット経由の外貨送金手数料が月1回無料になるのです。
とはいえ、新生プラチナの獲得は今回の取り組みに必須というわけではありません。 今回の場合なら手数料2000円を払ってもまだ利益が出るはずです。
注意点5: Goレミットの準備を済ませておく必要がある
過去の記事「新生銀行Goレミットでソニー銀行に外貨送金してみた記録」でも書きましたが、Goレミットでは外貨の送金先が増えるたびに送金先口座の登録処理が必要になります。この登録が済むまで2〜3週間ほどかかりますので、早め早めに準備する必要があります。
まとめ
住信SBIネット銀行の外貨送金キャンペーンがおいしい、という話を紹介しました。ただし実践するには外貨送金やFX口座などの準備が必要です。
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本記事で紹介している、YJFXから新生銀行経由で米ドルを外貨送金した場合の理論値。別の銀行に外貨を持っている場合は判断が変わるはずです。↩
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住信SBIネット銀行宛ての米ドル5万通貨未満の送金は「受取銀行手数料」25ドルを取られるため、利益がかなり目減りしてしまいます。1ショット5万ドル以上でチャレンジすべきでしょう。↩
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8140 ÷ ( 12000000 × 9 ÷ 365 ) = 27.5%、 他の投資であれば利益の約20%が税金になると考えて利回り 27.5% ÷ 0.8 = 34.3 % 相当と計算↩