auじぶん銀行の外貨受取キャンペーン(2021年9月〜11月)で儲けた話
現在実施中のauじぶん銀行の外貨受取キャンペーンで儲ける方法について、具体的な事例つきで紹介します。FXと外貨送金の知識が必要になりますが、確実に儲かる案件です。
auじぶん銀行 外貨受取キャンペーン(2021年9月〜11月)の概要
auじぶん銀行では2021年11月末まで外貨受取キャンペーンを行っています。これは他行からauじぶん銀行に外貨送金された金額に応じて現金をプレゼントするキャンペーンです。
具体的には、他行からの外貨送金額の合計に応じて次の金額がプレゼントされます。
対象送金額 | プレゼント金額 |
---|---|
1万通貨以上3万通貨未満 | 10,000円 |
3万通貨以上10万通貨未満 | 20,000円 |
10万通貨以上30万通貨未満 | 40,000円 |
30万通貨以上 | 60,000円 |
ただし、外貨を円転する際の為替手数料をauじぶん銀行に支払う必要があるので、見かけほど美味しいキャンペーンではありません。計算上の利益1は次のようになります。
対象送金額 | プレゼント金額 | 利益(理論値) |
---|---|---|
1万通貨以上3万通貨未満 | 10,000円 | 5,940円 |
3万通貨以上10万通貨未満 | 20,000円 | 10,820円 |
10万通貨以上30万通貨未満 | 40,000円 | 12,900円 |
30万通貨以上 | 60,000円 | -18,300円 |
利益とリスクのバランスを考えると3万米ドルで挑戦するのが良さそうですね。
以下、手持ち外貨がない状況から為替リスクをヘッジしつつ儲ける方法を紹介します。
どうすれば安全確実に儲かるのか?
このキャンペーンの攻略にはマニアックな知識が必要になります。以下に私の行ったオペレーションを紹介します。
- FX会社2社で3万米ドルの両建てを同タイミングで行う
- 私の場合YJFXで3万ドル買い、GMOクリック証券で3万ドル売り
- 買いポジションを取ったFX会社で現渡します
- 現渡できるFX会社の中ではYJFXが最安です
- 現渡した外貨を新生銀行に外貨送金
- 新生銀行に着金後、Goレミットを使ってauじぶん銀行へ外貨送金
- auじぶん銀行で米ドルを売却、同タイミングでFX会社の売ポジションも処分
このように、外貨送金期間中にFXで逆ポジションを作ることで為替リスクをヘッジしています。
上のオペレーションの詳細は過去の記事「YJFXから新生銀行に外貨送金してみた記録」「新生銀行Goレミットでソニー銀行に外貨送金してみた記録」も参考にしてください。
以上を駆使した結果の損益は以下の通りです。
内訳 | 損益 |
---|---|
YJFX 外貨送金手数料 | -1,500円 |
新生銀行 外貨送金手数料 | 0円 |
GMOクリック証券 FX 為替損益 (売、110.258 → 109.686) | 17,160円 |
GMOクリック証券 FX スワップポイント | -111円 |
auじぶん銀行 為替損益 (買、110.259 → 109.44) | -24,570円 |
キャンペーンプレゼント | 20,000円 |
合計 | 10,979円 |
ほぼ計算通りの結果になりました。
今回の取引では現物30000ドルを買ったのとFXの証拠金とで350万円程度が必要資金でした。この額を6日間拘束されましたので、年利23%換算ということになります2。年利換算する意味があるかはともかく、美味しいキャンペーンなのは間違いないでしょう。
ただし、これを実施する上での注意点がいくつかあります。順に説明していきます。
注意点1: 米ドル以外の通貨を選んではいけない
auじぶん銀行で円転するため、通貨の選択によっては為替手数料が高額になる点に注意してください。米ドル以外を選ぶと赤字になるかもしれません。
注意点2: YJFXからauじぶん銀行へは直接送金できない
YJFXからauじぶん銀行へは直接送金できません。YJFXでは銀行への外貨送金の際に中継銀行の指定ができないのですが、中継銀行なしで送金できるのはネット銀行の中では新生銀行くらいです。そこで新生銀行を経由するわけです。
注意点3: 新生プラチナを獲得しておかないと利益が減る
新生銀行からauじぶん銀行への外貨送金手数料は通常2000円です。これを支払うようだと今回のキャンペーンの利益がその分減ってしまいます。
新生ステップアッププログラムで新生プラチナを獲得しておけば、この手数料を払わずに済みます。新生プラチナならGoレミット経由の外貨送金手数料が月1回無料になるのです。
とはいえ、新生プラチナの獲得は今回の取り組みに必須というわけではありません。 今回の場合なら手数料4000円を払ってもまだ利益が出るはずです。
注意点4: Goレミットの準備を済ませておく必要がある
過去の記事「新生銀行Goレミットでソニー銀行に外貨送金してみた記録」でも書きましたが、Goレミットでは外貨の送金先が増えるたびに送金先口座の登録処理が必要になります。この登録が済むまで2〜3週間ほどかかりますので、早め早めに準備する必要があります。
まとめ
auじぶん銀行の外貨受取キャンペーンがおいしいという話を紹介しました。ただし実践するには外貨送金やFX口座などの準備が必要です。
auじぶん銀行カードローンキャンペーン攻略(2021年9月)
現在、auじぶん銀行でカードローンのキャンペーンが実施されています。メール等で案内が届いた人だけに適用されるキャンペーンのようですが、もともとカードローン契約を持っていた人には全員届いてるんじゃないでしょうか。
キャンペーン条件は次の通りです。
以下の条件を満たしたお客さま
①キャンペーン基準日(2021年8月11日)時点のカードローン残高からキャンペーン終了日(2021年9月30日)時点のカードローン残高を比較して10万円以上残高が増加していること
②キャンペーン終了日(2021年9月30日)時点で有効なau ID登録がされていること※キャンペーン期間中に、au IDを登録されたお客さまも対象となります。
つまり、以下のようにすればキャンペーンの最大額を獲得できます。
約1440円2の負担で31000円分のPontaポイントがもらえるオトクなキャンペーンですね。auじぶん銀行としてもローンの敷居の低さをユーザーに実感させたいということでしょうから、Win-Winの関係と言えるのではないでしょうか。
ただし、1日のATM引き出し額の上限に気をつける必要があります。じぶん銀行の場合、ATM経由では1日に200万までしか引き出せません。9/30のうちにあらかじめ100万円引き出しておくか、100万円は別の銀行に送金して引き出すなどの工夫が必要です。
また、セブン銀行ATMでは1回50万までしか入出金できない点にも注意が必要です3。300万を返済するには6回出金して6回入金をする必要があります。コンビニATMを15分くらい占拠することになるので、マトモな神経の社会人なら100万借り入れくらいにしておいた方が無難かもしれません4。
auじぶん銀行の外貨定期預金キャンペーン(2021年6〜7月)で儲けた話
auじぶん銀行の外貨定期キャンペーンで儲かった話を紹介します。
2021年6月から7月にかけてauじぶん銀行で外貨定期預金の特別金利キャンペーンを実施していました。米ドル1ヶ月定期預金が通常年利2%のところ年利10%というものです。
キャンペーンの成績
まずはキャンペーンに参加した結果を紹介します。6月下旬から7月下旬にかけて、上記キャンペーンで10000米ドルを預けたときの成績は以下の通りでした1。
内訳 | 損益 |
---|---|
外貨預金 税引後利息 | 65.49 USD (7224円) |
外貨預金 為替差損 | -4700円 |
FX スワップポイント | -268円 |
FX 為替差益 | 2340円 |
合計 | 4596円 |
この取引に約120万円の資金が必要でした。これを1ヶ月間運用して利益が4596円ですから、年利5.7%相当(税引前)になります2。なかなか好条件ですね。
実際にはもう少し大きい単位で運用していましたので、この何倍かの利益が出た計算になります。
以下、私が何をしたのか前提知識から説明していきます。
一般的に銀行の外貨預金は損だが、得なものもある
今回は外貨預金がオトクという話を紹介するんですが、「ちょっと信じられない、外貨預金って銀行の儲けしかない商品でしょ」という方もいらっしゃるかと思います。私も少し前まで銀行の外貨預金はすべてボッタクリだと思っていました。
というのも、銀行の外貨預金はFXに比べると為替手数料が20〜200倍ほどに設定されており、見かけ上の金利が良くても為替手数料でマイナスになってしまうことが多いのです。為替・FXに詳しい人ほど外貨預金なんて眼中にないかもしれませんね。
たとえば楽天銀行の2週間外貨定期預金の例を見てみましょう。
なんと南アランドがキャンペーン年利60%、2週間とはいえ500万円預けたとして利息が約9万円ですから大盤振る舞いに見えます。一方で、実は為替手数料で約47万円かかるので、預けた時点で7%強の損をしているようなものです。米ドル、豪ドルについても下の表の通り利息より為替手数料の方が高いことがわかります。
内訳 | 米ドル外貨預金 (14日間・年利4%) |
豪ドル外貨預金 (14日間・年利12%) |
南アランド外貨預金 (14日間・年利60%) |
---|---|---|---|
税引後利息 | 6098円 | 18334円 | 91690円 |
為替手数料 | -23277円 (1米ドルあたり 往復50銭) |
-61041円 (1豪ドルあたり 往復90銭) |
-476190円 (1ランドあたり 往復60銭) |
合計 | -17179円 | -42707円 | -384500円 |
このように、短期間で高金利の外貨預金は為替手数料で負けるものが多いので注意しましょう。今回は楽天銀行を例に挙げましたが、他行の外貨預金キャンペーンも大抵は同じ仕組みになっています。
逆に、このような前提知識があると外貨預金のキャンペーンを見ても「あーハイハイまた損する奴でしょ」と決めつけてオトクな案件を逃してしまったりします。今回のauじぶん銀行のキャンペーンはオトク案件のはずなんですが、Twitterを見ても話題にしている人は少なかったように思います。
為替リスクはFXでヘッジできる
オトクな外貨預金が見つかったとしても、全財産をそのまま外貨預金にするのはお勧めしません。というのも、外貨預金では利息より為替差益・差損の方が断然大きくなる傾向があるからです。米ドルであれば1ヶ月で数円値動きがあることも珍しくありません。
このように為替リスクを考慮すると、外貨預金単体では投資というよりギャンブルの性質が強いと言えるでしょう。
そこでオススメしたいのが外貨預金とFX取引とを組み合わせてリスクヘッジする手法です。FXは信用取引なので売りから入ることができます。これを利用して外貨預金と同額の売りポジションを取れば、為替が上にいっても下にいっても損得が釣り合うというわけです。
実際、私は下記のようにauじぶん銀行とGMOクリック証券で同時に同額のポジションを取り、定期預金の満期日に同時に決済しました。おかげで為替が上に行こうが下に行こうが損も得もせず、利息分だけを確実に頂けたというわけです。
金額 | ポジション | 必要資金 | |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 外貨定期預金 | 10000ドル | 買 | 110万円 |
GMOクリック証券 FXネオ | 10000ドル | 売 | 12万円 (証拠金維持率300%) |
FXの証拠金をどれくらいにすればいいかは人によって考え方が違うと思いますが、私は米ドルなら300〜400%を基準に考えています。また、為替が急激に円安ドル高に動いた場合は証拠金維持率が下がりますので、いざとなったら証拠金を追加する準備もしておきましょう。
唯一のリスクは税金
FXで為替リスクもヘッジできてめでたしめでたし…と言いたいところですが、まだ罠があります。税金の心配があるのです。
今回紹介したやり方だと外貨預金とFXどちらかで損をしてどちらかで得をすることになります。外貨預金の方が儲かった場合の為替差益は総合課税の「雑所得」、FXの方が儲かった場合の為替差益は申告分離課税の「先物取引に係る雑所得等」となり、両者は損益通算できません。つまり、得した方だけ税金を取られて損した方は税金は返ってきません3。円高にせよ円安にせよ、極端に為替が動いた場合には税金が大きくなって利益が帳消しになる可能性があるのです。
今回の例で言えばFXの利益分に対する税金が460円程度ですから、まだまだプラスです。とはいえ、今回より為替が動いた場合にはトータルマイナスになることも考えられますので注意が必要です。
おわりに
auじぶん銀行の外貨定期預金キャンペーン(2021年6〜7月)は銀行の外貨預金キャンペーンとしては例外的にオトクなキャンペーンでした。私はFXと組み合わせて両建てポジションを取ることで、為替リスクをヘッジして安心確実に儲けることができました。
auじぶん銀行の外貨定期預金キャンペーン(2021年2〜3月)で儲けた?話
auじぶん銀行の外貨定期キャンペーンで儲かった話を紹介します。
2021年2月から3月にかけてauじぶん銀行で外貨定期預金の特別金利キャンペーンを実施していました。米ドル1ヶ月定期預金が通常年利2%のところ年利7%というものです。
さらに、この期間は「為替手数料引下げキャンペーン」とも期間がかぶっており、auじぶん銀行としては過去最大級のお祭りイベントでした。
キャンペーンの成績
まずはキャンペーンに参加した結果を紹介します。2月中旬から3月中旬にかけて、上記キャンペーンで10000米ドルを預けたときの成績は以下の通りでした1。
内訳 | 損益 |
---|---|
外貨預金 税引後利息 | 42.79 USD (4668円) |
外貨預金 為替差益 | 40600円 |
FX スワップポイント | -287円 |
FX 為替差損 | -40900円 |
合計 | 4081円 |
この取引に約120万円の資金が必要でした。これを1ヶ月間運用して利益が4081円ですから、年利5.5%相当(税引前)になります2。なかなか好条件ですね。
実際にはもう少し大きい単位で運用していましたので、この何倍かの利益が出た計算になります。
以下、私が何をしたのか前提知識から説明していきます。
一般的に銀行の外貨預金は損だが、得なものもある
今回は外貨預金がオトクという話を紹介するんですが、「ちょっと信じられない、外貨預金って銀行の儲けしかない商品でしょ」という方もいらっしゃるかと思います。私も少し前まで銀行の外貨預金はすべてボッタクリだと思っていました。
というのも、銀行の外貨預金はFXに比べると為替手数料が20〜200倍ほどに設定されており、見かけ上の金利が良くても為替手数料でマイナスになってしまうことが多いのです。為替・FXに詳しい人ほど外貨預金なんて眼中にないかもしれませんね。
たとえば楽天銀行の2週間外貨定期預金の例を見てみましょう。
なんと南アランドがキャンペーン年利60%、2週間とはいえ500万円預けたとして利息が約9万円ですから大盤振る舞いに見えます。一方で、実は為替手数料で約47万円かかるので、預けた時点で7%強の損をしているようなものです。米ドル、豪ドルについても下の表の通り利息より為替手数料の方が高いことがわかります。
内訳 | 米ドル外貨預金 (14日間・年利4%) |
豪ドル外貨預金 (14日間・年利12%) |
南アランド外貨預金 (14日間・年利60%) |
---|---|---|---|
税引後利息 | 6098円 | 18334円 | 91690円 |
為替手数料 | -23277円 (1米ドルあたり 往復50銭) |
-61041円 (1豪ドルあたり 往復90銭) |
-476190円 (1ランドあたり 往復60銭) |
合計 | -17179円 | -42707円 | -384500円 |
このように、短期間で高金利の外貨預金は為替手数料で負けるものが多いので注意しましょう。今回は楽天銀行を例に挙げましたが、他行の外貨預金キャンペーンも大抵は同じ仕組みになっています。
逆に、このような前提知識があると外貨預金のキャンペーンを見ても「あーハイハイまた損する奴でしょ」と決めつけてオトクな案件を逃してしまったりします。今回のauじぶん銀行のキャンペーンはオトク案件のはずなんですが、Twitterを見ても話題にしている人は少なかったように思います。
為替リスクはFXでヘッジできる
オトクな外貨預金が見つかったとしても、全財産をそのまま外貨預金にするのはお勧めしません。というのも、外貨預金では利息より為替差益・差損の方が断然大きくなる傾向があるからです。米ドルであれば1ヶ月で数円値動きがあることも珍しくありません。
このように為替リスクを考慮すると、外貨預金単体では投資というよりギャンブルの性質が強いと言えるでしょう。
そこでオススメしたいのが外貨預金とFX取引とを組み合わせてリスクヘッジする手法です。FXは信用取引なので売りから入ることができます。これを利用して外貨預金と同額の売りポジションを取れば、為替が上にいっても下にいっても損得が釣り合うというわけです。
実際、私は下記のようにauじぶん銀行とGMOクリック証券で同時に同額のポジションを取り、定期預金の満期日に同時に決済しました。おかげで為替が上に行こうが下に行こうが損も得もせず、利息分だけを確実に頂けたというわけです。
金額 | ポジション | 必要資金 | |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 外貨定期預金 | 10000ドル | 買 | 105万円 |
GMOクリック証券 FXネオ | 10000ドル | 売 | 12万円 (証拠金維持率300%) |
FXの証拠金をどれくらいにすればいいかは人によって考え方が違うと思いますが、私は米ドルなら300〜400%を基準に考えています。また、為替が急激に円安ドル高に動いた場合は証拠金維持率が下がりますので、いざとなったら証拠金を追加する準備もしておきましょう。
唯一のリスクは税金
FXで為替リスクもヘッジできてめでたしめでたし…と言いたいところですが、まだ罠があります。税金の心配があるのです。
今回紹介したやり方だと外貨預金とFXどちらかで損をしてどちらかで得をすることになります。外貨預金の方が儲かった場合の為替差益は総合課税の「雑所得」、FXの方が儲かった場合の為替差益は申告分離課税の「先物取引に係る雑所得等」となり、両者は損益通算できません。つまり、得した方だけ税金を取られて損した方は税金は返ってきません3。円高にせよ円安にせよ、極端に為替が動いた場合には税金が大きくなって利益が帳消しになる可能性があるのです。
今回の例で言えば外貨預金の利益分に対する税金が8000円近くになりますから、単体で考えると大損ということになります。私の場合はFXの損失分を確定申告して損益通算するつもりなので、長い目で見れば税金分はプラマイゼロになる前提で考えています。とはいえ、普段FXをやらない人だと対処が難しいかもしれません。
国内FX会社ではなく海外FX会社を使えば損益はどちらも雑所得扱いになって損益通算できるはずなので、本当はそちらの方がいいのかもしれません。私は海外FXの経験値がないので、今後試していきたいと思います。
おわりに
auじぶん銀行の外貨預金キャンペーン(2021年2〜3月)は銀行の外貨預金キャンペーンとしては例外的にオトクなキャンペーンでした。私は1ヶ月間で計算上は年利5.5%相当の利益を得ましたが、税金を考慮すると単体ではマイナスになってしまいました。私の場合は損を取り返せると思っていますが、普段FX取引をやらない人は要注意です。
住信SBIネット銀行の外貨送金キャンペーン(2021年1月〜3月)で儲けた話
住信SBIネット銀行の外貨送金キャンペーンで儲ける方法について、私の体験談を紹介します。FXと外貨送金の知識が必要になりますが、準備さえしておけば確実に儲かる案件です。
住信SBIネット銀行 外貨送金キャンペーン(2021年1月〜3月)は儲かるキャンペーンか?
住信SBIネット銀行では2021年3月末まで外貨送金キャンペーンを行っています。他行から住信SBIネット銀行に外貨送金された金額に応じて現金をプレゼントするキャンペーンです。
具体的には、他行からの外貨送金額の合計に応じて次の金額がプレゼントされます。
対象送金額 | プレゼント金額 |
---|---|
1万通貨以上3万通貨未満 | 5,000円 |
3万通貨以上5万通貨未満 | 6,000円 |
5万通貨以上10万通貨未満 | 10,000円 |
10万通貨以上30万通貨未満 | 15,000円 |
30万通貨以上100万通貨未満 | 30,000円 |
100万通貨以上 | 100,000円 |
ただし、外貨を円転する際の為替手数料を住信SBIネット銀行に支払う必要があるので、見かけほど美味しいキャンペーンではありません。利益の理論値1は次のようになります。
対象送金額 | プレゼント金額 | 利益(理論値) |
---|---|---|
1万通貨以上3万通貨未満 | 5,000円 | 560円 |
3万通貨以上5万通貨未満 | 6,000円 | 680円 |
5万通貨以上10万通貨未満 | 10,000円 | 6,300円 |
10万通貨以上30万通貨未満 | 15,000円 | 9,100円 |
30万通貨以上100万通貨未満 | 30,000円 | 15,300円 |
100万通貨以上 | 100,000円 | 54,500円 |
送金額5万ドル以上に限定すれば2、手数料その他を引いてもまだ儲けが出るキャンペーンと言えるでしょう。
以下、手持ち外貨がない状況から為替リスクをヘッジしつつ儲ける方法を紹介します。
どうすれば安全確実に儲かるのか?
このキャンペーンの攻略にはマニアックな知識が必要になります。以下に私の行ったオペレーションを紹介します。
- FX会社2社で10万米ドルの両建てを同タイミングで行う
- 私の場合YJFXで10万ドル買い、LIGHT FXで10万ドル売り
- 買いポジションを取ったFX会社で現渡
- 現渡と外貨送金の手数料を考慮すると実質的にYJFX以外の選択肢はないと思います
- YJFXから新生銀行に外貨送金
- Goレミットを使って新生銀行から住信SBIネット銀行へ外貨送金
- 住信SBIネット銀行で米ドルを売却、同タイミングでFX会社の売ポジションも処分
FXで両建てポジションを作ることで為替リスクをヘッジしています。
上のオペレーションの詳細は過去の記事「YJFXから新生銀行に外貨送金してみた記録」「新生銀行Goレミットでソニー銀行に外貨送金してみた記録」も参考にしてください。
以上を駆使した結果の損益は以下の通りです。
内訳 | 損益 |
---|---|
YJFX 外貨送金手数料 | -1,500円 |
新生銀行 外貨送金手数料 | 0円 |
LIGHT FX 為替差損 (105.952 → 107.592) | -164,000円 |
LIGHT FX スワップポイント | -860円 |
住信SBIネット銀行 為替差益 (105.975 → 107.57) | 159,500円 |
キャンペーンプレゼント | 15,000円 |
合計 | 8,140円 |
今回の取引では現物10万ドルを買ったのとFXの証拠金とで1200万円程度が必要資金でした。この額を9日間拘束されましたので、年利34%換算ということになります3。年利換算する意味があるかはともかく、美味しいキャンペーンなのは間違いないでしょう。
ただし、これを実施する上での注意点がいくつかあります。順に説明していきます。
注意点1:過去の同キャンペーン参加者は対象外
※ 過去(2018年7月2日(月)~9月28日(金)、2019年1月4日(金)~3月29日(金)、2019年7月1日(月)~9月30日(月)、2020年1月14日(火)~3月31日(火))に実施した外貨まるっと移動キャンペーンの特典付与対象者および法人のお客さまは対象外です。
前回キャンペーンまではこんな制約ついてなかったんですけどねえ…
注意点2: 米ドル以外の通貨を選んではいけない
住信SBIネット銀行で円転するため、通貨の選択によっては為替手数料が高額になる点に注意してください。米ドル以外を選ぶとおそらく赤字になるはずです。
注意点3: YJFXから住信SBIネット銀行へは直接送金できない
YJFXから住信SBIネット銀行へは直接送金できません。YJFXでは銀行への外貨送金の際に中継銀行の指定ができないのですが、中継銀行なしで送金できるのはネット銀行の中では新生銀行くらいです。それもあって新生銀行を経由するわけです。
注意点4: 新生プラチナを獲得しておかないと利益が減る
新生銀行から住信SBIネット銀行への外貨送金手数料は通常2000円です。これを支払うようだと今回のキャンペーンの利益がその分減ってしまいます。
新生ステップアッププログラムで新生プラチナを獲得しておけば、この手数料を払わずに済みます。新生プラチナならGoレミット経由の外貨送金手数料が月1回無料になるのです。
とはいえ、新生プラチナの獲得は今回の取り組みに必須というわけではありません。 今回の場合なら手数料2000円を払ってもまだ利益が出るはずです。
注意点5: Goレミットの準備を済ませておく必要がある
過去の記事「新生銀行Goレミットでソニー銀行に外貨送金してみた記録」でも書きましたが、Goレミットでは外貨の送金先が増えるたびに送金先口座の登録処理が必要になります。この登録が済むまで2〜3週間ほどかかりますので、早め早めに準備する必要があります。
まとめ
住信SBIネット銀行の外貨送金キャンペーンがおいしい、という話を紹介しました。ただし実践するには外貨送金やFX口座などの準備が必要です。
-
本記事で紹介している、YJFXから新生銀行経由で米ドルを外貨送金した場合の理論値。別の銀行に外貨を持っている場合は判断が変わるはずです。↩
-
住信SBIネット銀行宛ての米ドル5万通貨未満の送金は「受取銀行手数料」25ドルを取られるため、利益がかなり目減りしてしまいます。1ショット5万ドル以上でチャレンジすべきでしょう。↩
-
8140 ÷ ( 12000000 × 9 ÷ 365 ) = 27.5%、 他の投資であれば利益の約20%が税金になると考えて利回り 27.5% ÷ 0.8 = 34.3 % 相当と計算↩
auじぶん銀行カードローンキャンペーン攻略(2021年3月)
現在、auじぶん銀行でカードローンのキャンペーンが実施されています。メール等で案内が届いた人だけに適用されるキャンペーンのようですが、もともとカードローン契約を持っていた人には全員届いてるんじゃないでしょうか。
キャンペーン条件は次の通りです。
以下の①~②の条件をすべて満たしたお客さま ①キャンペーン基準日(2021年2月18日)時点のカードローン残高からキャンペーン終了日(2021年3月31日)時点のカードローン残高を比較して10万円以上残高が増加していること。 ②キャンペーン終了日(2021年3月31日)時点で延滞していないこと。
つまり、以下のようにすればキャンペーンの最大額を獲得できます。
約480円2の負担で1万円もらえるオトクなキャンペーンですね。auじぶん銀行としてもローンの敷居の低さをユーザーに実感させたいということでしょうから、Win-Winの関係と言えるのではないでしょうか。
auじぶん銀行の外貨受取キャンペーン(2020年10月〜12月)で儲けた話
auじぶん銀行の外貨受取キャンペーンで儲ける方法について、私の体験談を紹介します。FXと外貨送金の知識が必要になりますが、準備さえしておけば確実に儲かる案件でした。
auじぶん銀行 外貨受取キャンペーン(2020年10月〜12月)は儲かるキャンペーンだったのか?
auじぶん銀行では昨年12月まで外貨受取キャンペーンを行っていました。他行からauじぶん銀行に外貨送金された金額に応じて現金をプレゼントするキャンペーンです。
具体的には、他行からの外貨送金額の合計に応じて次の金額がプレゼントされます。
対象送金額 | プレゼント金額 |
---|---|
1万通貨以上3万通貨未満 | 10,000円 |
3万通貨以上10万通貨未満 | 15,000円 |
10万通貨以上30万通貨未満 | 35,000円 |
30万通貨以上 | 50,000円 |
ただし、外貨を円転する際の為替手数料をauじぶん銀行に支払う必要があるので、見かけほど美味しいキャンペーンではありません。利益の理論値1は次のようになります。
対象送金額 | プレゼント金額 | 利益(理論値) |
---|---|---|
1万通貨以上3万通貨未満 | 10,000円 | 5,960円 |
3万通貨以上10万通貨未満 | 15,000円 | 5,880円 |
10万通貨以上30万通貨未満 | 35,000円 | 8,100円 |
30万通貨以上 | 50,000円 | -27,700円 |
ところが、この時期はたまたま「為替手数料引下げキャンペーン」と時期が重なっていました。キャンペーン適用された為替手数料1ドル4銭を前提にすると理論値は次のようになります。
対象送金額 | プレゼント金額 | 利益(理論値) |
---|---|---|
1万通貨以上3万通貨未満 | 10,000円 | 8,060円 |
3万通貨以上10万通貨未満 | 15,000円 | 12,180円 |
10万通貨以上30万通貨未満 | 35,000円 | 29,100円 |
30万通貨以上 | 50,000円 | 35,300円 |
私は祭りに乗れず1万通貨しか送金できませんでしたが、10万通貨や30万通貨で取り組んだ人はウハウハなキャンペーンでしたね。
以下、手持ち外貨がない状況から為替リスクをヘッジしつつ儲ける方法を紹介します。
どうすれば安全確実に儲かるのか?
このキャンペーンの攻略にはマニアックな知識が必要になります。以下に私の行ったオペレーションを紹介します。
- FX会社2社で1万米ドルの両建てを同タイミングで行う
- 私の場合YJFXで1万ドル買い、LIGHT FXで1万ドル売り
- 買いポジションを取ったFX会社で現渡
- 現渡と外貨送金の手数料を考慮すると実質的にYJFX以外の選択肢はないと思います
- YJFXから新生銀行に外貨送金
- Goレミットを使って新生銀行からauじぶん銀行へ外貨送金
- auじぶん銀行で米ドルを売却、同タイミングでFX会社の売ポジションも処分
FXで両建てポジションを作ることで為替リスクをヘッジしています。
上のオペレーションの詳細は過去の記事「YJFXから新生銀行に外貨送金してみた記録」「新生銀行Goレミットでソニー銀行に外貨送金してみた記録」も参考にしてください。
以上を駆使した結果の損益は以下の通りです。
内訳 | 損益 |
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YJFX 外貨送金手数料 | -1,500円 |
新生銀行 外貨送金手数料 | 0円 |
LIGHT FX 為替差益 (104.267 → 103.869) | 3,980円 |
LIGHT FX スワップポイント | -28円 |
auじぶん銀行 為替差益 (104.269 → 103.83) | -4,390円 |
キャンペーンプレゼント | 10,000円 |
合計 | 8,062円 |
今回の取引では現物10000ドルを買ったのとFXの証拠金とで120万円程度が必要資金でした。この額を6日間拘束されましたので、年利51%換算ということになります2。年利換算する意味があるかはともかく、美味しいキャンペーンなのは間違いないでしょう。
ただし、これを実施する上での注意点がいくつかあります。順に説明していきます。
注意点1: 米ドル以外の通貨を選んではいけない
auじぶん銀行で円転するため、通貨の選択によっては為替手数料が高額になる点に注意してください。米ドル以外を選ぶとおそらく赤字になるはずです。
注意点2: YJFXからauじぶん銀行へは直接送金できない
YJFXからauじぶん銀行へは直接送金できません。YJFXでは銀行への外貨送金の際に中継銀行の指定ができないのですが、中継銀行なしで送金できるのはネット銀行の中では新生銀行くらいです。それもあって新生銀行を経由するわけです。
注意点3: 新生プラチナを獲得しておかないと利益が減る
新生銀行からauじぶん銀行への外貨送金手数料は通常2000円です。これを支払うようだと今回のキャンペーンの利益がその分減ってしまいます。
新生ステップアッププログラムで新生プラチナを獲得しておけば、この手数料を払わずに済みます。新生プラチナならGoレミット経由の外貨送金手数料が月1回無料になるのです。
とはいえ、新生プラチナの獲得は今回の取り組みに必須というわけではありません。 今回の場合なら手数料2000円を払ってもまだ利益が出るはずです。
注意点4: Goレミットの準備を済ませておく必要がある
過去の記事「新生銀行Goレミットでソニー銀行に外貨送金してみた記録」でも書きましたが、Goレミットでは外貨の送金先が増えるたびに送金先口座の登録処理が必要になります。この登録が済むまで2〜3週間ほどかかりますので、早め早めに準備する必要があります。
まとめ
auじぶん銀行の外貨受取キャンペーンがおいしい、特に2020年11〜12月は為替手数料引下げキャンペーンのおかげで断トツにおいしかった、という話を紹介しました。ただし実践するには外貨送金やFX口座などの準備が必要です。
この外貨受取キャンペーンは2020年4月にも開催されていましたので、2021年4月の開催にも期待しましょう。